by 日本新聞協会

新聞活用術interview

テレビ局でマルチに活躍様々な人と話題を共有できる力
それがコミュニケーション能力

TBSテレビ
小林 祥子(こばやし さちこ)さん

大学時代、女性新聞記者が語る熱い思いに触れ、伝える力は社会を変える力につながると確信した小林祥子さん。TBSに入社し、記者になると思いきや、報道カメラマンとしてスタートし、その後、記者、ディレクター、プロデューサーとして多くの番組制作に携わる。現在は社内の情報システムを担当する部署で勤務し、新聞がないと仕事にならないという小林さんが、スクラップブックを手に新聞の力を語ってくれた。

企業でどう取り組むかCSR活動のヒントに

テレビと新聞は一見、競合すると思われるかもしれませんが、テレビが情報を伝える際は、参考情報として新聞各紙の報道を必ずチェックします。特に、報道・情報番組の制作に携わっていた時には、新聞記事を切り抜き、ノートに分類して貼り情報を整理していました。新聞社の主張が載る社説は、賛成派、反対派の記事を読み比べられるように並べ、自分なりの意見を書き込みます。複数紙をテーマごとにスクラップすることで、多様な意見に触れて、情報を時系列に整理できるのが紙の新聞の良いところです。

CSR(企業の社会的責任)を担当する部署にいた時には、他社のCSR活動などを紙面、特に広告面で確認していました。記事を継続して読んだり、広告もチェックしたりすることで、今社会で起きていることや時流といったものを感じ取ることができるため、社会から何が求められ、企業としてどう取り組むべきかを考える上で、大きなヒントになりました。

取引先と接する際の会話を弾ませる糸口

仕事とは「人と人とのコミュニケーション」の上に成り立つものだと思っています。新聞には「5W1H」の体裁で事件事故の事実関係を淡々と伝える記事だけではなく、文学的な知識や教養が散りばめられたコラムもあります。例えば、「『鶚』という文字、何と読む?」というクイズ。鳥の「ミサゴ」と読み、実は米軍の輸送機「オスプレイ」は日本語では鶚という意味だということを、さりげなく教えてくれていました。

こうした情報は、軟らかな時事ネタとして職場の潤滑油となり、会話を弾ませる糸口になってくれます。取引先などと接する際にも、その会社についての関連記事を読んだことがあれば、話題として提供することも可能。様々な人と話題を共有できる能力がコミュニケーション能力なのだと思います。

インターネットでもたくさんの情報が発信されていますが、多くの人が拡散しているから、または資金力のある大企業が発信しているから正しい、というわけではありません。大切なのは、誰が何のために発信しているのかを考え、信頼できる発信元かどうかを見極めること。信頼は一朝一夕に得られるものではありません。そういった点でも、玉石混交の情報化社会の今、伝統ある新聞の価値を再認識すべきだと思っています。


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