by 日本新聞協会

新聞活用術interview

子どもの将来を考えた教育様々な個性と能力を持つ子どもの
学びに生かせる情報を集める日々

埼玉県立
秩父特別支援学校

師岡 優太(もろおか ゆうた)さん

「学校が大好きな場所だった」と話す師岡優太さん。教職課程は取っていたものの、実際に就職したのはなんと東京・築地の仲卸業者だった。その後、もっと人と関わりたいと、飲食業へ転身。そこで人生の先輩たちから世の中のことを教えてもらううちに、子どもと接したい、大好きだった場所に戻りたいと考え、現在の職に就いた。師岡さんは、様々な個性と能力を持った子どもの学びに生かせる情報を、新聞をはじめ様々な情報源から得ている。

卒業後に生きていく社会大人が広く知らなければ

社会人としては、ずいぶん遠回りしたように思われるかもしれません。しかし、これまでの経験から、特別支援学校で様々な個性を持つ子どもたちと関わる上で必要な能力をたくさん得られたと考えています。事務処理能力、リーダーシップ性、体力、すべて今の仕事や活動に役立っています。複数の仕事を経験し、社会を知ったことで、子どもたちに伝えられることが多くなったと思っています。

教員は子どもが卒業後に生きていく社会について、広く知ることが重要です。私自身、SNSも活用しますが、新聞から様々な知識を得ています。手元で厚みを感じながらめくっていくことで、国際情勢、政治、経済、教育と多様な切り口から、社会の流れを感じ取ることができます。特別支援学校では、それぞれの子どもが持っている能力は違うため、教育もオーダーメイドで、検定教科書を使わない授業も数多くあります。新聞や雑誌などが発信する多角的な情報は、こうした子どもの教育に役立つし、いかに教育につなげることができるかを日々考えています。

記事きっかけに広がる社会活動

以前、新聞記事で「すべての子どもに居場所がある学校」として大阪の公立小学校が取り上げられていて、気になっていました。後にその学校の日常を描いた映画「みんなの学校」が上映され、記事で紹介されていた取り組みを映像で目の当たりにしました。当時の校長先生の教育方法に強く共感し、映画を市内の教職員にぜひ見てほしいと思い、教育委員会を巻き込み300人以上が集まる上映会を開催しました。このように一つの記事が様々な社会的な活動のきっかけになることを実感しました。

職員室でもよく、地元の埼玉県や全国的な取り組みを紹介した記事を、校長先生が共有してくれます。授業で新聞を作ったり、修学旅行の調べ学習で新聞を参考資料にしたりしています。意外な活用としては、話を聞くのが苦手な子には、端的に短い言葉をかけるのですが、「キャッチーな新聞の見出し」が参考になっています。


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