by 日本新聞協会

新聞活用術interview

技術研究の仕事と学びを両立「安心して自由に移動できる社会」
を目指して様々な角度で取り組む

本田技術研究所
荒井 雅代(あらい まさよ)さん

仕事を通じて芽生えた問題意識に取り組もうと、大学院にも通う荒井雅代さん。本田技術研究所で人型ロボット「ASIMO(アシモ)」や未来交通システムの研究に携わった後、現在は電動車両と交通システムといった「モビリティサービス」について研究している。そんな荒井さんに、デジタル時代だからこそ気付いた新聞の価値について聞いた。

検索の時代だから社会見渡す紙の力

ホンダは、「すべての人が、心から安心して、どこへも自由に移動することができる。そんな喜びのある社会を作りたい」という理念のもと、人々が安全に移動できる環境づくりに取り組んでいます。その中で私は、社会のどのような環境が人の移動の妨げになるのか、様々な角度から検証しています。

「人の生活を豊かにするためにどうしたら良いか」を考えるには、社会を一方向からだけではなく、多方向から見つめることが重要です。社会を見渡し、満遍なく把握するためにも、一覧性がある紙の新聞を購読していました。仕事に必要な情報は、検索機能のあるデジタル版が効率的だと感じ、最近はデジタル版の記事や記事データベースを使うことが多くなっています。

大学院に通うようになり、年齢も職業も多様な同級生と出会ってから、自分の知らないことに触れる機会が増えました。自分が選んだ記事ばかりを読むのではなく、目の前に広げた紙の新聞を流し読みする大切さに気付かされています。

プロが書く記事で伝える力を養える

大学院では、仕事にも直結する「人の移動をどれだけ自由にできるか」をテーマに研究しています。個人の欲求が多様化し、社会問題が複雑化する中で、そうした欲求や問題の本質はどこにあるのかを見極めるために、社会で起きている事象を、多様な観点から伝える新聞の情報が有効だと感じています。

「伝えるプロフェッショナル」が書いた新聞記事は、説得力を持った文章で物事を客観的に伝えており、研究成果をまとめる修士論文などを書く上で、とても参考になると思います。記事はどんなデータを基にしているか、記者の視点はどこにあるか、読んだ私はどこに興味を持ったのか。そうした目線で読むことで、正しく理解し、自分の言葉で説得力を持って物事を伝える力を養えると考えています。


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