by 日本新聞協会

「笑って前向きに」

斉藤 ふみよさん(熊本県:52歳)

熊本日日新聞 2016年4月30日付朝刊を読んで

4月7日は、娘の22回目の誕生日。毎年新聞を宝物箱に保管している。今年は、すぐに入れずに、何気なく袋に別にしていただけだった。14日夜、熊本地震が起こり、新聞は情報以外にも、私たちをガラスからも、ぬれた体や畳をも守ってくれた。今年の7日の新聞は、震災後のパニックで行方不明。ゆっくりと新聞を読んだのが30日。

その日久しぶりに「ぷっ」とニヤついた。重要な生活関連情報の中にその記事があった。ページ全体を、ぴりぴりした状況で読む読者に「笑う」ということを思い出させてくれた。読後、我が家ではどんなコメントにするか、おじいちゃんから孫、近所にまで話題が広まった。

各自頭をひねった。どうせなら、笑わせたい。その間は、震災の現実を忘れる時間をもてた。それは、皆の心にゆとりをくれた。引きつっていた顔が、少しだけ穏やかになった時間だった。記事の影響力と、これを書いた、岩崎記者の気持ちが読者に届いたこと。これほど新聞と読者がつながっていると実感したことはない。ひょっこり、7日の新聞が出てきて、このHAPPY NEWS募集を知った。新聞は保存すれば時空を超えると気付いた瞬間でもあった。

小山さんのコメント

わずか130文字の記事が、一人の読者に「笑い」というエネルギーを与え、それが連鎖していく様子に感動しました。新聞を読んで読者が書いた原稿はアナログですが、そこにはSNSを凌駕(りょうが)するような共感の力がみなぎっています。

小山薫堂(放送作家・脚本家)

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