by 日本新聞協会

怒和島(ぬわじま)の給食

財満 純子さん(広島県:69歳)

中国新聞 2016年6月26日付朝刊を読んで

さわやかな青空の下、防波堤に大小の背中が15、並んで座っている写真に目を奪われた。朝刊1ページの2分の1ほどの大きな写真から、笑い声が聞こえてきそうだ。何をしているのだろうと下段の記事を読むと、島の小さな学校の全校生徒と先生たちの給食風景だった。どうりで、日よけの下にお行儀よく並んだ背中たちが楽しそうにおしゃべりしているわけだ。この学校では3年前から週1回、給食を外で食べるようになり、「海テラス給食」と呼ぶらしい。島で採れる食材を使った、顔の見える調理員さんの手作り給食。きっとおいしいはず。

島の小学校を卒業すると、全員が隣の島で寮生活になるそうだ。潮風と波の音に包まれて、目の前を通り過ぎる船の数を数えておしゃべりの輪が広がっていく。こんなすばらしい原風景を持った子どもたちは、心にも栄養を蓄えていくと思う。この子どもたちの未来を思うと、何だか心が温かくなる。

記事を書いた中国新聞社映像部の山崎亮写真記者から

防波堤からの眺めは、まさに瀬戸内の美を象徴する光景でした。離島の過疎化という問題も潜む中、楽しかった給食の思い出と古里の景色が、いつまでも児童の心に残るよう願っています。

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