by 日本新聞協会

金口木舌(きんこうもくぜつ)

儀間 真治さん(沖縄県:68歳)

琉球新報 2016年9月28日付朝刊、10月26日付朝刊を読んで

9月28日と10月26日の「金口木舌」を読んで謎が解けた。心が温まる情景を思い出した。僕は1972年に就職し、休憩時間には国際通りを散策していた。毎日のように老人が子どもの手をとり、二人で通りを散策しているのを見かけた。誰の目にもその子は障がい者であることがわかる。母親ならわかるが、父親が手を引き歩いているのは珍しかった。

当時の世相では、障がいのある子を連れて歩くことは、身内の恥をさらすようではずかしいことだが、父親が堂々としていたのが昨日のように強く印象に残っていた。しばらくして二人を見かけなくなった。何も気にしていなかったが、このコラムで、父親は他界し、今は兄弟が父親に代わり散歩を引き継いでいるということがわかった。

今日、障がい者を街で見かけることは普通の風景だ。何でもないことが、何でもないと感じられる時代になった。心温まるコラムである。

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