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2017.04.28 update.

局面を見極める目 新聞で養う

藤井聡太 | 将棋棋士(四段)

史上最年少のプロ将棋棋士で、非公式戦ながらあの羽生善治三冠をも下した藤井聡太さん。その強さの秘密のひとつは、新聞を読むこと。将棋との共通点やどのように読んでいるのかなど、伺いました。

毎日、学校から帰ると新聞を開く。1面を見た後、社会面、将棋欄に目を通し、ページを前の方にめくっていく。

最近のニュースでは、東京・築地市場の豊洲移転問題が気になった。行政のあいまいさが浮き彫りになったと感じた。たまたま目にしたアルコール依存症に関する連載も印象に残った。よく読むコーナーは特派員のコラム。海外の人々の日常がよく伝わってくるからだ。もともと小説を読むのが好きなので、連載小説も楽しみにしている。

初めは子ども向けの新聞を読んでいたが、小学4年ごろから自然と普通の新聞に手を伸ばすようになった。テレビはあまり見ないため、普段の主な情報源は新聞だ。家族の話題のきっかけになることもある。スマートフォンはプロ棋士の公式戦の中継を見る際に、パソコンは将棋の研究に活用しているが、それ以外にはあまり使わない。

新聞を読むことが実際に役立つことも実感している。通っている中学校の受験を決めたのは6年生の12月。塾に通わなくても合格できたのは、新聞で得た知識が大きかったからだと思う。最近も学校で、自分で決めたテーマについて調べる課題が与えられた。記事を読んだことで人工知能に関心を持ち、専門家にインタビューするなどして資料をまとめ、学年全体の行事で発表した。

インターネットとは違い、紙の新聞には様々なニュースが隣り合わせに載っていて、どれが大事なのかを自然と考えるようになる。将棋の手を読む時も、局面のどこが急所なのかを見極めることが大切だ。新聞を読むこととの共通点だと感じている。

PROFILE藤井聡太

2002年・愛知県瀬戸市生まれ。棋士養成機関「奨励会」をわずか4年で卒業し、16年10月、史上最年少の14歳2か月でプロ入り。デビュー戦で、62歳上の加藤一二三九段を破った。名古屋市の中高一貫校に通う中学生。

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