by 日本新聞協会
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OUENDAN新聞応援団

2012.04.30 update.

新聞は毎朝の欠かせない習慣

宮本慎也 | 東京ヤクルトスワローズ

◎miyamoto2

今季プロ18年目を迎えるベテランには、欠かせない習慣がある。朝目覚めたときには、まずは新聞を手にするという。
「スポーツ紙と一般紙をずっととっています。難しい話は分からないですが、一般紙も読むようにしています」
PL学園高、同志社大、プリンスホテルと野球界の名門を渡り歩き、ヤクルトに入団。プロ入り当時はスポーツ紙に目を通す程度だったが、30歳を過ぎて意識が変わった。日本プロ野球選手会の会長になり、一般紙も読むようになった。
「学をつけるために読んでいましたね。漢字の勉強にもなります。政治や事件、経済も、読んでいるうちに『こういう意味かな』と思い至ったり、知らない言葉を調べたりするじゃないですか。読み続けるうちに分かってきます」
新聞記事の一部はインターネットでも読めるようになったが、紙の新聞で読むことを大切にしている。特に魅力を感じるのは、記者の視点で書かれた解説記事。 「いろんな人の考えが分かるので面白い。そういった記事はインターネットにあまり載らないので、新聞で読んだ方がいいと思いますね」
一般紙、スポーツ紙を含め、新聞記者と接する機会が多い。そこには、一つの流儀があるという。自身の凡打や失策で敗れたときほど、立ち止まって記者からの質問に答えるようにしている。足早に立ち去る選手が多い中では、際立っている。
「ダメだったときの方が僕はしゃべると思う。若い選手にはよく話をします。良いプレーができたときはみんなよくしゃべるけど、悪いときは『きょうは何もあ りません』ではだめ。悪いときに、どれだけ正直に話せるか。相手のあることだから、隠さないといけないこともあるけれど、記者に向けて話をするのは重要だ と思う」
自分の言葉で、思いを伝える。こうした発信力は、アテネ五輪で日本代表の主将を務めたことで、より強くなった。昨季、クライマックスシ リーズのファイナルステージで中日に敗れた際にも、チームの誰もが肩を落とす中で、上を向いて取材に応じた。その姿勢が各メディアで称賛されたのを伝え聞 き、「気持ちを込めてやっていれば、伝わるんだと思った」という。
通算2000安打まで、あと25本に迫って今シーズンを迎えた。「達成のニュースは大きく取り上げられるでしょうね」と水を向けると、「十何年やっていて、1面の見出しに『宮本』と大きく出たことはないと思う。もしそういう紙面になったら、買いに行きます」と笑った。

PROFILE宮本慎也

94年ドラフト2位でヤクルトスワローズに入団し、遊撃手、三塁手としてゴールデン・グラブ賞を9度受賞。華麗なプレーに加え、多くの国際試合で日本代表の主将を務めるなど、統率力も持ち味。

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