by 日本新聞協会
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OUENDAN新聞応援団

2014.10.15 update.

CD制作と新聞は似ている

miwa | シンガーソングライター

miwaさん2今年7月から日本新聞協会の「HAPPY NEWS 2014」のゲスト審査員をしています。読んで幸せな気持ちになった新聞記事とその理由を書いて応募してもらう企画です。新聞をよく読むようになって気付いたのは、シンガー・ソングライターとしての私の仕事と新聞をつくるという仕事の共通点です。

私は曲の発表手段として特にCD制作を大切にしています。今はネットからダウンロードすれば、誰でもすぐに好きな曲を手に入れられますが、CDには多くのスタッフの汗と情熱が込められています。ジャケット一つとっても、どんなコンセプトにするか、撮影場所はどこにするか、小物やメーキャップはどうするかといった細部を一から考え、みんなで議論しながら進めていきます。そうすると、ダウンロードでは伝えきれない手仕事感や頑張りが、CDという形を通して伝えられると思います。一つの作品は、いろいろな工程があって初めてできていることが分かります。

新聞も似ています。例えば記者達が取材して書いて、それをデスクや編集者が加工し、見出しを付け、印刷して家庭に届ける。多くの人の努力と苦心が紙面という形に結晶しています。

ネットやスマートフォンからの情報はピンポイントですが、新聞を広げれば、探していた記事以外の情報も目に飛び込み、そこに新しい発見があります。曲をダウンロードするだけなら、他の曲は目に入りませんが、CDショップに足を運んでもらえれば、私の曲はもちろん、ほかのアーティストの曲にも接してもらえます。そんなところも似ています。

今回ほど熱心に新聞を読むようになったのは、中学・高校時代に夏休みの課題として社説の切り抜きをして以来のことです。当時は、新聞は自分には遠い大人の世界で起きていることを書いてあるイメージでしたけれど、24歳になった今は、もっとずっと身近に感じられます。

私は歌詞に今の私の率直な思いを込めています。これから20代後半になり、30代になったら、感覚も感性もきっと変わっていくはずです。その時々の思いを言葉に置き換えていくうえで、新聞がきっと役に立ってくれると期待しています。

心が温まる記事を読んだ時のほっこりとした充足感、切ない記事を読んだ時の胸の痛み、好きなスポーツ選手が活躍した時の高揚感。その一つ一つを私の引き出しの中に大切に取っておきたいです。さまざまな批判はあっても、新聞が一番信頼できる情報源であることに変わりはないと思うからです。

 

 

PROFILEmiwa

音楽好きの父の影響で15歳から曲を書き始める。2010年に「don't cry anymore」でデビュー。昨年のNHK紅白歌合戦に「ヒカリヘ」で初出場した。映画「マエストロ!」(来年1月31日公開)で初の女優デビューを控える。

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