by 日本新聞協会
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OUENDAN新聞応援団

2011.04.28 update.

きっかけは受験勉強

南沢奈央 | 女優

南沢奈央様1 ドラマや映画、バラエティー番組で幅広く活躍しながら、女子大生としても多忙な日々を送る南沢さん。インタビューの冒頭、「新聞は好きですか」との直球に、あどけなさが残る笑顔で「はい」ときっぱり。
「新聞を手に取った時の紙の感覚、私好きですね。(ニュース記事は)携帯電話でも読めますけど、やっぱり私は、紙をめくるあの感じがいい」
自宅で朝の食卓に置かれた新聞に今でこそ自然と手が伸びるが、習慣付いたのは受験勉強に本腰を入れ始めた高校3年の夏頃から。通っていた学習塾の先生に小 論文対策として新聞を活用するように勧められた。中学、高校時代はニュースもテレビで少し見る程度で、受験を控え、時事問題を「ふわっと」しか知らなけれ ば自分の考えを文章に書くのは難しいと、焦りも感じていた。
「本当に苦手」な政治経済の記事も含めて、気になった記事を切り抜いてはノートに貼り、その横に感じたこと、考えたことを書きつづった。
「当時は語彙(ルビ・ごい)力や時事問題の知識があまりなくて。テレビでニュースを一度見たくらいではよくわからない。新聞は要点がまとまっているので朝食を食べながら新聞をじっくり読んだり、父に尋ねたりしました」
中学3年だった2005年にスカウトされ、高校1年でデビューして以来、ドラマや映画などに多数出演。主演を務めた人気携帯小説「赤い糸」の映画、ドラマ撮影は高校3年の夏から冬にかけて。まさに受験のまっただ中だった。
撮影が重なると机に向かう時間は限られてくる。新聞を常に持ち歩き、移動中の車内や空き時間に広げていたという。結局、試験では想定していた時事問題は出なかったが、「物語ではない長文を読むことを苦に感じなくなった」と話す。
もともと本の虫で、文章を書くのも大好き。小学校低学年の時は両親と交換日記を続け、誕生日プレゼントにも日記帳をもらった。
「文字に自分の気持ちをおこすのが好き。日記は今でも書いていますし、手紙もしょっちゅう書きますね」
現在は小説の執筆にも挑戦中。世の中の明るい話題や著名人のインタビュー記事を読んでは、その背景に想像を膨らませたりしながらペンを走らせるという。
そんな南沢さんが一番好きなページは、読者からの投書や反響を掲載した欄。政治や経済、事件・事故など「やや堅くて難しいイメージ」を抱きがちな一般のニュース記事と違って、読者からの投書は平易な言葉遣いや柔らかい表現が多いと感じると話す。
「投稿する人は私と同世代だったり、おばあちゃんだったり。表現が自分に近いから分かりやすいんです」
新聞記事が伝えるニュースについて、様々な人の感じ方に触れられる点も魅力的だとか。「誰かに何かを伝えたいと思って書いている、その気持ちが伝わってきますね」。文字で気持ちを表現することを大切にする南沢さんらしい感性だ。
2年ほど前だったか、目に留まった同じ年の高校生の投書に心動かされた。投書欄を入り口に新聞を読み始めたのがいつしか、ほかの記事も読むようになったと 書いてあった。興味ある記事しか読んでいなかった自分と比べて、「すごいなというか、格好いいな」とひかれた。紙面上での出会いがきっかけでまた一つ、自 分の世界が広がった。
「分かりやすいし、新聞読み始めの入門として投書欄から興味を持ち始めるのもいいと思う。そこから1ページめくってみると、『あ、こういう記事もあるんだ』と気づいたりもしますしね」
新聞を読む人のイメージを「大人だなって思います」とはにかみながら語った南沢さん。新聞を読みたがらない同世代の仲間たちへのメッセージを尋ねると、笑って一言、「とりあえず、めくってみて」。好奇心と向上心あふれる南沢さんらしい言葉が返ってきた。

PROFILE南沢奈央

 1990年生まれ、埼玉県出身。 2006年テレビドラマ初主演。出演作に「赤い糸」「ダンディ・ダディ?」等がある。 11年はミュージカルの主演や落語に挑戦するなど、活躍の場を広げている。心理学を学ぶ現役の大学生でもある。

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