by 日本新聞協会
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OUENDAN新聞応援団

2013.04.30 update.

情報のきめ細かさが魅力

小島慶子 | タレント・エッセイスト

小島さん4「新聞には、一人一人の疑問や悩みに答え、好奇心を満たしてくれる記事がそろっている。新聞を読むことは、世の中と向き合うことなんです」。長年、テレビやラジオに携わっているからこそ、放送メディアとは違う新聞メディア独自の「きめ細かさ」に強い魅力を感じている。

民放アナウンサーを経て、フリーとなった今は、雑誌の連載も担当しながら、小学生の男児2人の育児や家事で忙しい毎日だ。それでも、「毎朝、新聞を手にしないと落ち着かない」。まず朝は、1面の記事や気になる見出しにさっと目を通すという。

そして、時間が取りやすい夕食後、教育や景気など、生活に密着している記事をじっくり読む。iPS細胞(人工多能性幹細胞)など医療や生物に関する記事のほか、「取材した人の思いや気配が伝わる」というコラムなどもお気に入りだ。

仕事の合間もインターネットでニュースをチェックするが、「紙をめくってすぐに確認できて、理解を深めやすい新聞が好き。長年読み慣れた親しみもあります」と語る。

子供向け新聞も約2年前から購読している。息子は隕石(いんせき)の落下など学校で話題になった出来事について熱心に読んでいるが、「大人にもためになる情報がある」と自らも時々読む。

新聞を熱心に読み始めたのは大学生の頃。ディベートのゼミに入り、牛肉やオレンジの輸入自由化といった時事問題で激論を交わしたが、「さまざまな視点で報じる新聞を読むうち、一つの物事を多面的に見られるようになりました」と話す。

アナウンサー時代は政治、経済、文化などさまざまなジャンルの記事に広く目を通した。「突然、速報が入っても対応できるよう、満遍なく読んでいて、当時のトピックを網羅できていました」と振り返る。

忘れられないのは、2001年の米同時テロを報じた紙面だ。出演するラジオ番組の開始10分前に一報が入り、テレビに映る現場の様子や通信社の記事を伝えたが、ありとあらゆる情報が入ってきて、それを断片的に伝えただけの状態で放送は終わってしまったという。「でも、翌朝新聞を見ると、自分が伝えていた情報が、分かりやすく奇麗にまとめられていて、驚かされました」

新聞を読まない若者が増えていることに「もったいない」と残念がる。「就職難など不安が尽きない時期だからこそ、将来への助言を与えてくれる記事に出会えるはず。気軽な気持ちで紙面に触れてほしい」と呼びかける。

PROFILE小島慶子

元tbsアナウンサー。多くの番組を担当し、ラジオの率直な語り口で人気を博す。2010年にtbsを退社後、 ラジオ・テレビ番組出演のほか、エッセーなど執筆活動も手がける。二児の母。

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