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OUENDAN新聞応援団

2011.10.30 update.

新聞は「先生」 人の心読める記事に期待

木佐彩子 | フリーアナウンサー

木佐彩子2

毎朝6時に起床。家族が起きるまで、新聞で大きなニュースをチェックすることから一日が始まる。まず1面、そして海外のニュース――。「アナウンサーにとって、新聞は常に欠かせない『道具』です」
フリーのアナウンサーとしてテレビなどの国際報道や生活情報の番組でキャスターを務め、幅広い分野の情報発信に携わる木佐さん。プロ野球選手の妻として、小学4年生の男児の母として、仕事に家事に多忙な日々を送る。
ごく普通の女子大生だった。「就職活動の時期になって、親から(勉強のため)新聞のコラムを強制的に読まされた」と笑う。アナウンサーとして民放に入社 し、プロ野球ニュースの司会を任されると、スポーツ紙で猛勉強。夕方のニュース番組を担当すると、新聞が何紙も自分の前に積まれ、本番までに目を通した。 「仕事が勉強でした」と、緊張の日々を振り返る。
現在、自宅では一般紙1紙、スポーツ紙2紙のほか、子ども向け新聞を購読。
新聞ではヒューマンストーリーをよく読む。東日本大震災から時がたつにつれて、被災者の気持ちや生活はどうなっているのか……。
「新聞記事は取材されている人の心の中が読める気がするんです。記者が6時間も、3日間もかけて取材先との信頼関係を築いて聞き出した話かもしれない」と 思うことがある。「私自身が苦労しているだけに分かるんですが、テレビカメラの前で一般の人から話を引き出すのは難しい」と言う。
今はテレビの ほかネットなど、情報収集の手段も増えた。「それぞれに良さがあると思う。新聞は『先生』のような感じ。特にじっくり読もうとする時には(新聞の)活字が 好き。お風呂に入ってリラックスしながら、新聞や週刊誌をゆっくり読むんです」。夫も朝、アイスカフェオレを飲み、新聞を読むのが日課という。
一方で、新聞には「分かりやすさ」の注文を付ける。「(ニュースの語句などを解説する)一口メモも、ただ辞書のような説明ではいや。分からないことの説明まで難しいと、記事に入っていけなくなる。生きた言葉で説明してほしい」
子ども向け新聞については「大人が読んでも意外に知らないことがあるし、すらすら頭に入ってくる。会話調で書かれているのがいいのかもしれませんね」。
親子の間でも時折、ニュースが話題になる。夫の活躍が絡んだプロ野球の話題のほか、スペースシャトルや中東情勢について子どもから聞かれることも。「親が知らないと説明できない」ので、今でも新聞などでの勉強は欠かせない。
実家の母親からファクスで子育てについての新聞記事がよく送られてくる。仕事が忙しくて子育てがおろそかにならないようにとの願いからだ。
今年度から小学校でも英語教育が必修化され、英語コーナーを掲載する新聞も。木佐さん自身、父親の仕事の都合で小・中学校は米ロサンゼルスで暮らし、英語が得意だ。「(新聞に掲載の英語から)英語にはまる子どももいると思います」
外国人と接する上でも、子どもには魅力的な日本人に育ってほしいと願う。「最初は漫画でもいいので、子どもにも活字、新聞を読む習慣を付けさせたい。私も新聞をやめることはないですね」

PROFILE木佐彩子

青山学院大卒。94年フジテレビ入社。「プロ野球ニュース」「FNNスーパーニュース」などを担当。00年に現埼玉西武ライオンズ石井一久投手と結婚。01年、出産を機に退社。02~06年、夫の米大リーグ移籍に伴い渡米。現在、フリーのアナウンサーとして、nhkワンセグ2「ワンセグランチボックス」やbs朝日の報道番組「いま世界は」のメーンキャスターとして活躍。

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