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あずさ50周年 お祝いムード

信濃毎日新聞社 | 2016年10月17日掲載

[週間Photo Journal 写真ジャーナル] あずさ50周年 お祝いムード 記念車両お目見え 愛好者らイベント企画

JR中央東線の特急「あずさ」が、12月12日で運行開始から50周年を迎える。旧国鉄時代から多くの観光客やビジネス客を運び、ヒット曲の題名になるなど広く親しまれてきた列車だ。運行するJR東日本や沿線の鉄道愛好者らが記念行事を計画するなど、祝福の機運が高まっている。

半世紀の節目を前に、記念の装飾を施した車両がお目見えし、15日に松本駅(松本市)で記念出発式を行った。「鉄道の日」にちなんだ行事の一環として開き、「ありがとう」と書かれたエンブレムが付いた列車を多くの鉄道ファンらが見送ったほか、隣接する松本車両センターでは親子連れらが「スーパーあずさ」の新型車両などを見学した。

諏訪市博物館は、12月10、11日に記念展を開く。諏訪鉄道俱楽部や鉄道友の会長野支部の愛好者が協力し、「あずさ」が登場した頃の上諏訪駅を再現したジオラマで模型列車を走らせたり、写真展や講演会などを行う。同俱楽部事務局長の樋口公男さん(64)=茅野市=は「運行開始の頃、この辺りはまだ蒸気機関車が走っていたので、あずさは速くて格好いいと思った」と懐かしむ。「記念展では地域に欠かせない大切な列車の歴史を伝えたい」

「あずさ」は、1966(昭和41)年に松本―新宿間で1日2往復の運行を開始。当初は最速でも3時間57分かかったが、83年の塩嶺トンネル(塩尻市・岡谷市境)開通や、曲線でも速く走れる振り子式のE351系車両が94年に登場するなどして高速化が進み、現在は最も速い「スーパーあずさ」が2時間25分で同区間を結ぶ。

さらなる高速化に期待がかかるが、山梨県内などにある連続する曲線区間の解消や都内の複々線化が難しく、見通しは立たない。沿線の県や市町村などでつくる期成同盟会がJR東日本に改善を要望している。                写真・文 増田 拓朗

【写真】旅のお供に 箱に初代「あずさ」をデザインした記念弁当。長野、山梨両県の食材を使ったメニューだ=10日、松本駅
    運行開始50周年を記念したエンブレムが付いた特急「あずさ」の前で記念撮影する人たち=15日、松本駅
    新 現行の「スーパーあずさ」の老朽化に伴い開発された新型車両E353系の試験走行。最高速度は変わらないが乗り心地
    などが改善されるという=5日、塩尻市
    旧 都内でも50周年記念イベントが開かれた。赤とクリーム色の旧車両を展示。鉄道ファンや親子運れが撮影していた
    =16日、東京都立川市の立川駅
    現 車体を傾けて曲線が連続する区間を駆け抜けるE351系「スーパーあずさ」=11日、山梨県大月市
    「あずさ」の車両に乗って松本駅から隣接する松本車両センターの見学に向かう親子連れら=15日、松本市
    12月の記念展で展示する上諏訪駅周辺のジオラマについて話し合う諏訪鉄道倶楽部のメンバー=9日、諏訪市博物館
 

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VOICE!横井聡 23歳 大学生 長野県

信州大学への進学を目指していた私は、新宿駅で松本行を示す電光掲示板を目に焼き付けていた。この列車で必ず行くからと。その夢は変わらなかった。

半世紀、旅客も車窓に映る景色も変わっただろう。一昨年、念願かない、あずさで松本へ向かった私も、今は長野市に移り、帰省には新幹線を利用している。

だが次の帰省は、あずさで帰ろうと思う。この紙面に写る変わらぬ列車が、私に変わらぬ夢の大切さを示してくれている。

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