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地域ぐるみで認知症理解を 日田市と玖珠町で 一人歩き想定し捜索訓練

大分合同新聞社 | 2017年12月15日掲載

地域ぐるみで認知症理解を 日田市と玖珠町で 一人歩き想定し捜索訓練

 認知症患者の一人歩きを想定した行方不明者捜索模擬訓練が日田市と玖珠町であった。認知症への理解を広め、具体的な対応を学ぶのが目的。参加者は認知症役の人を捜し、適切な声掛けの方法などを実践した。 (刀根徹朗、白石宗史)

 〈日田市〉市グループホーム連絡協議会(川浪和恵代表)などが市中心部の豆田地区で初めて開いた。市内の高齢者福祉施設で働く介護士ら62人が参加。下校中の児童生徒や観光客も飛び入り参加した。

 認知症患者が所持するビーコン(電波発信器)に反応するスマートフォンアプリを活用した捜索では、一人歩きしている人を見つけると顔写真などで確認。「お困りですか」とゆっくり声を掛け、名前や住所を聞き取っていた。

 反省会では「タクシー業界など他業種からの参加も必要」「小学生から笑顔で声を掛けられると安心する」などの意見が出た。

 アドバイザーとして参加した認知症サポート医の山内勇人佐伯保養院副院長は「今後も認知症患者の気持ちに寄り添って活動してほしい」と話した。

 〈玖珠町〉町や自治委員協議会などで構成する町高齢者安心見守りネットワーク連絡協議会(金藤勝典会長)が町内で初めて塚脇地区で開いた。今後、各地区で実施していく。

 地区住民や自治委員、町消防団員ら約90人が参加。捜索対象者の年齢、身体的特徴、服装を手掛かりに参加者が5~8人ずつの10グループに分かれて捜した。

 捜索エリアには似た格好をしたダミー6人も紛れ、惑わせた。参加者は▽驚かせない▽急がせない▽自尊心を傷つけない―の3点に留意しながら声掛け。捜索本部に報告し、駆け付けた玖珠署員が保護した。

 金藤会長(72)は「認知症患者や家族が気軽に相談できる関係づくりにも取り組んでいきたい」と話した。

(メモ) 県警生活安全企画課によると、県内で認知症やその疑いのある人の行方不明数は、統計を取り始めた2012年の47人から増加。16年に99人、17年には96人が捜索されている。

[写真説明]
▽ヨコ 認知症役の介護士(右)に声掛けをする下校途中の高校生ら=日田市丸の内町
▽タテ 認知症患者役(左)に話し掛ける参加者=玖珠町塚脇

この記事でHAPPYな気持ちになったら

VOICE!さやぴ 20歳 大学生 大分県

 高齢化社会が進む日本で将来、認知症患者も増加すると予想されています。この記事を読んで、認知症患者も安心して暮らせる社会をつくる上で大切になってくるのは、周辺住民の見守りだと感じました。今回の記事の捜索訓練では、下校中の児童生徒も飛び入り参加したということで、若い世代が認知症への理解を深める良い機会にもなったのではないかと考えました。また、認知症患者が所有する電波発信器に反応するスマートフォンアプリを使って捜索するというのも、身近な物を使った素晴らしいアイデアだと思いました。

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