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2017.12.04 update.

3Dプリンター製、安価で軽量 20年越し希望の電動義手 尼崎の男性、開発に協力 パソコンも操作「夢広がる」

神戸新聞社 | 2017年8月19日掲載


3Dプリンター製、安価で軽量 20年越し希望の電動義手 尼崎の男性、開発に協力 パソコンも操作「夢広がる」

 22年前の交通事故で左腕が全く動かなくなった尼崎市の男性が、3Dプリンターで作った電動義手に出合い、物をつかめるようになった。動かない左手に固定し、右手でボタンを押して3本の爪を開閉させる。見た目は実際の手とは違うが、費用は約15万円で一般的な義手の10分の1程度だ。「20年近く絶望していたが、今までの苦労がすっと抜けた」と男性。製作したメーカーは10月から一般販売を始める。(山脇未菜美)

 会社員の仲谷(なかや)淳司さん(46)は1995年4月、仕事帰りにバイクを運転中、車線変更したトラックを避けようとしてガードレールに衝突。左腕がちぎれ、意識を失った。

 気が付くと病院のベッドだった。手術で左腕は縫合されたが、動かない。首の神経も損傷し、医師に「このままだと寝たきりになる」と宣告された。仕事はどうなるのか、大好きなバイクにも乗れない…。目の前が真っ暗になった。

 首の神経を修復する手術やリハビリを続け、5年後には歩けるようになった。だが左腕は動かない。電動義手の購入を考えたが、価格は150万円以上。手が届かず、「一生、不自由なままなんか」と嘆くうちに20年近くが過ぎた。

 3年前、海外の少女が3Dプリンターで作った義手を使う様子をテレビで見た。コンピューターの立体設計図をそのまま形にでき、従来の10分の1程度の価格に抑えられるという内容だった。

 インターネットで調べると、国内でも数社が3Dプリンターで義手を製作していた。そのうちの1社、医療用品メーカー「ダイヤ工業」(岡山市)に連絡し、使い勝手を試すモニターになった。

 義手はモーターとバッテリーを内蔵し、反対の手でボタンを操作して爪を動かす。重さは350グラムと一般的な電動義手の3分の1で、500グラムまで持てる。今では義手でペットボトルを持ち、右手でふたを開け、仕事でもパソコンを操作できるようになった。
 仲谷さんは「義手は高価なイメージが強く、購入を諦める人も多いと思う。3Dプリンターの義手で夢を広げてほしい」と話す。

 ダイヤ工業TEL086・282・1245

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 記事の写真をパッと見た時、男性に違和感はなかった。見出しをみて「そうか、この方は義手なのか」と気づいたくらいだ。それくらい男性は笑顔でペットボトルを握っていた。
 義手の仲谷さんは約20年、手が不自由なまま過ごされた。その間に科学は進歩し、3Dプリンターで義手が作成できる時代になった。記事を読み進めると、モーターとバッテリーが内蔵されているようだ。何より安価で購入可能らしい。ありがたいことだ。
 自分が想像する以上に科学は進歩し、人体の役割の一部を担うまでになっていることに驚いた。医学分野以外で人々を助ける仕事が世の中にはたくさんあるのだ。見方を変えればどんな仕事でも、人々を助けることができるのだ。
  仲谷さんは「3Dプリンターの義手で夢を広げてほしい」と話しておられる。今まで自由だった手が不自由になり、想像を絶する葛藤やご苦労があっただろう。晴れやかな笑顔の写真からは幸せと喜びが伝わってきた。

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