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2017.08.21 update.

人生に、後でやろうはない

日本経済新聞社 | 2017年6月26日掲載

ハーバーツ社長高橋美都子さん――人生に、後でやろうはない(折れないキャリア)

常に自分に課すのは「実力に負荷をかけて目標の設定バーを上げる」こと。他人と同じ仕事をしていては意味がない。だから改善案や新規提案をどんどん出す。歓迎されることもあったが「出しゃばるな」「言われたことだけしろ」と拒まれ、悩んだ時期もあった。

1997年から2007年まで米総合物流大手UPSの日本法人に在籍した。マーケティングスーパーバイザーだった05年、自らの働き方を振り返り「このままでは自分の鮮度(付加価値)が落ちる」と反省。青山学院大学経営大学院に入り、07年に経営学修士(MBA)を取得した。

コースに在籍した100人近いクラスメートの半分弱が女性で、知り合いのほぼ全員がキャリアアップの形で転職したり、出世したりした。自身も08年、米ボーイングの日本法人の広報マネジャーに転職した。

決めたら即、行動。この姿勢は88年、30代前半で父親を亡くしたことからきている。定年間近の父は「退職後は絵を描きたい」と道具をそろえ始め、心待ちにしていたが、病魔に侵され、夢はかなわなかった。この時「人生に後でやろうはない。自分のやりたいことをやる」と決意した。

海外経験が豊富だ。大学卒業後、インド政府奨学生として留学した。パリ、モスクワにも在住。その間に2女をもうけ、89年から93年はインドの航空会社ジェットエアウェイズの日本窓口で働いた。モスクワは夫の転勤に帯同したが、離婚して97年、シングルマザーとして帰国した。外資系企業はどこも子育てに理解があり、特段困った点はなかったと振り返る。

ボーイング時代に娘2人が独立し「心の解放を感じた」。同時に「やり残したことはない?」と自問。子どもの教育に向き合えていなかったとの念がわいた。

 「ならば」と即行動。ボーイングを辞め、国際交流基金が東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国へ日本語教師の支援役として派遣する「日本語パートナーズ」の第1期生として14年9月タイに渡った。翌春の帰国後、海外進出支援コンサルティング会社「ハーバーツ」を起業した。

男性がつくった体制の中で、仕組みを変えない、壊さない形での女性活躍には限界があるとみる。ハーバーツを基盤に、教育関連事業を始めるのが今の目標だ。(聞き手は田中昭彦)

たかはし・みつこ 1981年明治大卒業。UPS、ボーイングなどを経て2015年ハーバーツを起業。

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VOICE!応募作品から 18歳 女性 大学生 茨城県

物流会社を起業した高橋さんの人生に「後でやろう」はない。「自分のやりたいことをやる」という言葉に私はとても感動した。私は、挑戦したいことがあっても「今はまだいいか」「どうせ挑戦しても無理だろう」と思ってしまい挑戦しないまま終わってしまうことが多いので、自分がやりたいと思ったらすぐ行動に移すことができる高橋さんが、自分の人生をとても楽しんでいると感じた。離婚やシングルマザーなど個人の生活でもいろいろな経験を克服しながら挑戦をくり返し、諦めずに会社を経営している高橋さんの姿に同じ女性として感動した。
私も、高橋さんのように挑戦することを諦めず、後悔しない人生を生きたいと思った。

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