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2017.04.11 update.

60歳の白バイ隊員引退

西日本新聞社 | 2017年3月24日掲載

60歳の白バイ隊員引退/久留米署・二反田警部補/通算23年4カ月、無事故貫き定年/殉職部下の教訓伝え続け

この春、現役の白バイ隊員のまま定年退職を迎える警察官がいる。久留米署交通一課の二反田哲也警部補(60)。通算23年4カ月、バイク好きが高じて携わった交通取り締まりの最前線で無事故を貫いた。

二反田さんは北九州市出身。高校時代、バイクで一方通行に逆方向から進入しようとしていたところを注意してくれた警察官に「バイクが好きなら白バイに乗らないか」と〝勧誘〟され、真に受けたのが警察官を志したきっかけ。1976年、戸畑署の交番勤務から警察官人生が始まった。

白バイとの出合いは84年。以来、隊員として心掛けてきたのは体力維持だ。8時間の睡眠と毎朝6キロほどのウオーキングを欠かさない。「でも、白バイに乗るのが一番の体力づくりですかね。取り締まりで毎日最低でも50キロは走りますから」。白バイ隊員は体力の衰えなどにより40代で退くケースが多く、県警交通指導課は「退職まで現役を続けるのは珍しい。精神力、体力ともに並大抵の努力では厳しい」と話す。

県警交通機動隊や県内各署で多くの後輩の指導にも当たったが、アドバイスする際の口癖は「無理はするな」。この言葉の裏には、亡くなった部下への思いが込められている。

久留米署勤務だった97年、部下の巡査長が勤務中の事故で殉職した。緊急走行中、丁字路から飛び出してきた車と接触したという。「交機隊でも一緒だった、正義感の強い男。一心に現場に向かっていたんだろう」。ショックで一時、白バイの現場から離れた。しかし、現場を知る人間として「教訓」を後輩たちに伝えたいと、4年半後に復帰した。

容疑者を確保するために高速で走ることもある白バイ隊員は、常に危険と隣り合わせだ。容疑者を追い詰めることで事故も招きかねない。だからこそ、無理はせずに冷静に乗ってほしい―。31日、最前線を去るその日まで、背中で後輩たちに伝え続ける。(萱島佐和子)

【写真】=月末で定年退職する久留米署交通一課の二反田哲也警部補

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白バイ隊員と言えば警察でも花形のひとつで、多くの男の子にとっても憧れの仕事だが、実際は見た目以上に厳しい仕事だと聞いた。その中で部下の思いを受け継ぎ、後輩に伝えながら定年まで現役を続けたこの警察官はとても格好いいと思った。このような人たちが地域を守ってくれているのだと思うとうれしい。二反田さん、久留米の安全を守ってくれてありがとうございました。42年間お疲れさまでした。

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