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2015.10.23 update.

小児がんで長期入院 高校生の学び支える

福島民報社 | 2015年8月31日掲載

小児がんで長期入院 高校生の学び支える 県教委、医大に教員派遣

県教委は平成二十八年度に小児がんなどで福島医大付属病院に長期入院している県立高生の学習支援を始める。病院内に小、中学生の学びの場はあったが、高校生には対応していなかった。留年や休学、中退を余儀なくされるケースも多く、生徒が学び続けられる態勢をつくり、学びの面から闘病を支える。

県教委は小児がんを治療する生徒のうち、在籍する高校が福島市にある福島医大付属病院から遠距離で、在籍校の教員から直接、学習指導を受けられない場合を支援対象に想定している。指導に当たるのは郡山市にある郡山萌世高で、生徒に一時的に通信制課程に籍を移してもらい、病室に教員を派遣して「個別学習」を繰り広げる。病室での授業を単位に認定するだけでなく、提出した課題やリポートを進級時の評価材料にするなど柔軟な対応で生徒の学ぶ意欲を支える。
文部科学省によると、長期入院中の高校生に対する学習支援制度は全国的に少なく、大阪府や神奈川県の教委が実施している。県内で始まれば先駆的な事例となりそうだ。
学習支援をめぐっては、がんの子どもを守る会福島支部や福島医大などが数年前から県教委に訴えてきた経緯がある。入院が長期間に及び、不本意な留年や転校などを強いられる生徒が後を絶たないためだ。県教委の大沼博文高校教育課長は「闘病する生徒の思いに応えるため、できることから取り組みたい」と話す。
福島医大小児腫瘍科の菊田敦教授によると、小児がんで同大に入院する子どもは年間十人前後で、このうち高校生は数人。菊田教授は「高校生の多くは出席日数が足りずに留年している」と現状を明かす。
難病のこども支援全国ネットワーク(東京)の福島慎吾常務理事は「小児がんだけでなく、他の難病も対象にしてほしい」と提言する。一方で、支援対象の拡大は、教員らの人件費確保が課題になってくる−と指摘。「理解の輪を広げていくことが大切だ」とした。

 
闘病続く女子生徒 「卒業」母と約束

同級生と一緒に卒業したかった−。県北地方の高校に通う女子生徒(17)は、小児がん治療の入院で、進級に必要な出席日数に届かず、やむなく四月から二度目の二年生に臨んでいる。
平成二十六年十月末、胸の痛みが治まらず、母(43)と福島医大付属病院で受診した。診断は精密検査で孤発性繊維性腫瘍だった。女子生徒は、母から生後七カ月で神経芽腫という小児がんを治療していたことも初めて聞かされた。
昨秋の修学旅行は大阪市のテーマパークを訪れる予定だった。心待ちにしていたが、大阪行きのために買った旅行かばんには入院用のパジャマなどが詰め込まれた。
体調が落ち着いた時には、福島医大付属病院内にある須賀川養護学校医大分校の教諭が病室に出向いて授業をしてくれた。しかし、在籍する高校の単位、出席にはならなかった。
現在も女子生徒の闘病は続いている。母とは「高校卒業」を約束した。「卒業したら小児病棟で闘病生活を送る子どもたちのお世話をしたい」と夢を描いている。

 
30日以上入院 県内高校15人

県教委の調査では、平成二十五年度に病気やけがで三十日以上入院した県内の高校生は十五人(うち特別支援学校高等部三人)だった。文科省の全国調査では、長期入院した高校生千百二十四人のうち、約七割に当たる七百七十一人が入院先で学習指導などを受けられなかった。

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VOICE!happy news特派員・木元 敦 22歳 大学生 福島県

今回紹介する記事は、小児がんで福島医大付属病院に長期入院している高校生に、来年度から県教育委員会が学習支援を行うという取り組みについての記事です。長期入院している高校生は、留年や休学、中退してしまうケースが多いということを、この記事を読んで初めて知りました。来年度から始まる学習支援は、留年や中退を余儀なくされる生徒の数を減らすことができる素晴らしい取り組みだと思いました。学習支援によって、高校生の闘病をサポートしてほしいです。このような学習支援を行っている県は全国的にもまだ少ないということなので、これから多くの県でもこの学習支援が始まるといいなと思いました。

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