by 日本新聞協会
BACK INDEX

HAPPY NEWSハッピーニュース

2014.03.09 update.

県立盲学校卒業生へ贈り物 匿名オルゴール半世紀 「感謝込め語り継ぐ」

山梨日日新聞社 | 2014年3月9日掲載

山日01-0309匿名の女性から毎春、オルゴールが贈られている県立盲学校(甲府市下飯田2丁目)に、今年もオルゴールが届いた。1965年から始まった卒業生への善意の贈り物は、今年で50回。三枝正校長は「半世紀もの間、視覚障害のある人を影ながら見守ってくれている人がいることをうれしく思う。贈り主は探さずに、感謝を込めて語り継いでいきたい」と話している。〈橘田俊也〉

同校によると、7日、匿名の女性から依頼を受けたタクシー運転手が同校へオルゴールを届けた。手紙も添えられていた。先月6日には女性の声で、卒業生の人数や式の日程を確認する電話があった。

感謝の気持ちを伝えようと、学校側はプリザーブドフラワーと生徒らの手紙を用意。タクシー運転手に、贈り主へ届けてもらうよう手渡した。

オルゴールの寄贈は、1964年に当時同校高等部2年の川口敏雄さん(故人)がJR甲府駅前でクラリネットをなくして困っているという内容の新聞記事を読んだという匿名の女性が、川口さんにクラリネットを贈ったのがきっかけ。翌年の3月から、卒業式に合わせてオルゴールのプレゼントが始まった。

これまで600人以上の卒業生が、「星に願いを」や「いい日旅立ち」などを奏でるオルゴールとともに同校を巣立った。

2008年3月に同校を卒業、あんま指圧マッサージ店を営む淡路久さん(66)=南アルプス市=もオルゴールを受け取った1人。「50年間も続ける気持ちが私に力を与えてくれている」と話し、疲労時などは「愛の賛歌」の音色に耳を傾けているという。

今年届いた8個のオルゴールは、11日に行われる卒業式で8人の卒業生に手渡される。

この記事でHAPPYな気持ちになったら

VOICE!happy news特派員・樋 岳斗 21歳 山梨県

多くの感謝を生み出した女性の善意に心が温まったため、今回この記事を選びました。匿名で贈ってもその女性には何の得もないように思われます。しかしその贈り物に感謝する人は多く存在するはずです。半世紀もの間でどれほどの人がこのオルゴールの音色に癒されたでしょうか。形としては返りませんが、どんな形あるものより大事なものが、その女性の心に返っていることだろうと思います。また、卒業式翌日の記事で、この匿名オルゴールの贈り主は今回が最後で、来年からは贈り主を変えて今後も続くことを知り、人の善意というものに限りはないのだと、強く感じました。

HAPPY NEWS SHARE RANKINGHAPPY NEWS facebookシェア ランキング

RECOMMEND“よんどく!”おすすめ記事

ハッピーニュース2016発表新聞社のNIB出前授業18歳選挙スペシャルインタビュー